『あの雲の向こうに』・序章終了記念座談会

 
 翼 ・ 「みなさん、こんにちは。大和空軍少尉、青葉翼です!序章終了を記念して、本日はみなさまから寄せられた質問に対して先輩たちから答えて頂くと 共に、様々なトークを繰り広げていただこうと思います。司会は僕、青葉が務めます。それでは最初の質問をどうぞ!」

 『みなさんの年齢は何才なんですか?』

 翼 ・ 「この他にも同じような質問が多々有りました。では、隊長。お答えをどうぞ!」
 石月 ・ 「少年、異様にテンションが高いな。違和感があるぞ」
 翼 ・ 「いいじゃないですか!本当はこうゆうの苦手なのに頑張ってるんですよ(泣)」
 石 ・ 「まぁ、新人の恒例行事だ。我慢しろ。あー……それでだ。年齢について……だったな。うーん、一口では言えんな」
 翼 ・ 「えっ、なんでですか?」
 石 ・ 「例えば同期といっても違いがあるんだ。お前等みたいに幼年学校からの志願組は、当然十代前半で配属されるし、徴兵された者ならば新兵でも二十 代前半の者もいる。つまりだ、年齢教えるとなると主要人物全員の一覧を出す必要が出てくるわけだ」
 翼 ・ 「なるほど……」
 石 ・ 「まぁ、北都の現在の状況を大まかに説明するなら、少年達新入隊員は十代前半、荒川隊長世代は十代中盤、俺たち世代は十代後半と言うところだ。 もっとも、うちの基地では年齢が上の者に対しては敬語を使うから、後はそこから推測してくれ」
 翼 ・ 「はい、わかりました。では続いての質問です」

 『大和軍って少年兵ばかりですけど、大人の兵士はいないんですか?』

 翼 ・ 「あー、これは僕でも答えられます。いますよ。っていうか、当然大人の方が多いです」
 三村 ・ 「北都基地は、北の島では最大級の基地で北部方面隊司令部がありますが、本島の基地と比べるとやはり小規模なんですね。それだけ人員が少ない んです。さらに、司令官の才川大佐が少年兵なので、その分特に学兵や少年兵が多いと言われています。最低でも、基地職員全体の八割以上は少年兵ですよ」
 石 ・ 「軍全体で見れば、約三割が学兵や少年兵にあたる。北都はそういう意味で見ても、上から嫌われていると言えるだろうな」
 大橋 ・ 「……元々……裕一くんが昔の仲間を北都に呼んで……それがきっかけで北都には少年兵が多くなったんだ……俺もそれで呼ばれたし……ね」
 田島 ・ 「それから、少年兵はなかなか軍に馴染みづらいし、耐えられないことも多い。そんなやつらも北都に飛ばされてくるしな」
 三 ・ 「こうして、問題児と落第生の吹き溜まり、北都基地は誕生したって訳ですよ。あっ、ちなみに才川大佐はお父上が幕僚幹部とかだそうで、隊長の同 期では出世頭ですね。まぁ、七光りって馬鹿にされてますが……」
 
 翼 ・ 「なるほど、軍内部の力関係があるって訳ですか。これに付随して、『隊長達はなぜパイロットなのに国王の護衛をやっているんですか?』という質 問と、『北都基地って整備兵とかの人も階級高くありませんか?』という質問が来ているんですけど……」
 大 ・ 「……あっ、それはダメ……詳しく言うとネタばれになるから……ね」
 石 ・ 「まぁ、二つ目の質問は、みんな北都に来る前にどこかの戦場にいて、そこから転属してきたって事だ」
 田 ・ 「基地の大抵のやつは最低限の戦闘力はあるし、それがうちが東都と同等の戦果を挙げてる理由だかんな」
 三 ・ 「だから、嫌われるんですけどね。問題児と脱落者のくせに、って」
 
 翼 ・ 「はい、えーっと……大体の質問はこれで終わりです。お疲れさまでした!」
 石 ・ 「以外に少なかったな」
 三 ・ 「まぁ、少ない方が答えやすくていいですけどね」
 翼 ・ 「ええ、まぁ。……ちなみにこれから始まります第一章では、父親は空軍総司令、麗しの美少年、倉木陸がメインとのことです!……って、え!?な んですか、これは……」
 石 ・ 「予告と言うやつだ」
 三 ・ 「果たして予告通りにいくんですかねぇ?序章だって大幅に展開変えたくせに……」
 石 ・ 「まぁ、何とかなるだろう……多分な」
 翼 ・ 「僕は第一章がいつ終わるのかが心配ですよ……」

 101戦術戦闘飛行隊搭乗員待機室にて

 2006年9月9日 掲載